猫背「猫背」でお悩みの方に見られる体型上の特徴○肋骨に弾力性がない。 ○首の後ろが硬く盛り上がっている。 ○つま先に豆ができやすい、またはかかとが硬くなる。 ○快風院『均整日記』カテゴリ「肝臓」もご参照下さい。 背中の丸みは上部・中部・下部の3つに大きく分けられ、主に中部の丸みがきつくなった場合に、姿勢としては「猫背」と呼ばれる状態になります。 (1)胃や肝臓の疲れにより、その真裏にあたる背中の中部が盛り上がり、かたちとしては「猫背」になることが多いです。それら臓器の調整(主に消化器型調整)によってその疲れをとると、その場で背中が平らになるなど、かなりの変化が見られます。 その後は食生活や睡眠などで無理がかかっている部分があれば、それらを改善していくことも大切です。よく鏡の前で御自身の姿を横から見て、猫背を気にしていらっしゃる方ほど、その変化に驚かれるようです。 (2)上部の場合は主に肺や心臓に負担がかかっている姿といえます。タバコをよく吸われる方や、もともと肺や気管支に疲れが集中しやすいタイプの方等は、首の付け根や肩甲骨間上部の背骨が後ろに盛り上がっている場合が多いです。 これは背骨の中を通る脊髄から肺や心臓に伸びている神経が疲れて、その周囲の筋肉と共に硬く盛り上がってしまった状態です(胃や肝臓の真裏の背中が盛り上がるのも同じ仕組みです)。 このことによって、かなり上の方での猫背、もしくは「猪首(いくび)」と呼ばれる、首が肩に突っ込んだような状態が起こります。 疲れがさらに進むと、逆に凹んでくる場合もありますから、主に呼吸器型調整を中心として心臓や肺の負担を軽減させていくことがポイントになります。それによりかたちも平らな状態に落ち着いてきます。 (3)背中の下部=腰部ということになりますが、本来は前方に軽くカーブを描くかたちが自然です。しかし、例えばその位置の内部にある腎臓などに負担がかかり過ぎると腰が丸まったかたちになり(仕組みは上の1と2に同じです)、肋骨と骨盤の間隔が狭くなってしまいます。 調整としては主に泌尿器型調整によって腎臓の負担を軽減させることで自然な前方へのカーブが戻り、肋骨と骨盤の間隔も広がってきます。 ※ここに挙げた体型上の特徴はほんの一部ですので、他にも「こういうかたちや動きは、この症状と何か関係があるのだろうか?」と、ご自分の体について疑問を持たれた方は、遠慮なくお電話かメールにてお問い合わせ下さい。 その際、便通や血圧など体調で気のついたことや、過去の症歴、受傷歴、手術歴なども教えて下さると、食事や生活習慣など、来院しなくても改善に向かう方法をアドバイスできるかもしれませんので、思い出せる範囲でお知らせ下さい。 |